もしかしたらわたしは「萌は大丈夫」って思われたくなくて、離婚をしたのかもしれない。2015.10.17

「萌は結婚してるから大丈夫」

 

わたしが元夫と結婚しているとき・・・

 

つまりカナくんとダブル不倫をしていたとき、

カナくんは事あるごとにそう言った。

 

『どうして?』とわたしが訊くと「旦那さんがいるから」とカナくんは答えた。

 

カナくんが言わんとしている意味は、よくわかった。

 

もちろん、カナくんは、わたしと元旦那さんが、あまりうまくいっていないことは知っていた。

 

だけれども、なんだかんだいっても、わたしは一人じゃないってこと、

カナくんはわかっていた。

 

また彼もきっと奥さんに対して、そうした責任感を持っているのだろう。

 

だからこそ、冒頭のセリフが出てくるのだろう。

 

それは理屈としてはよくわかったいたけれど、わたしはその言葉を聞くたびに、

とても寂しいキモチになった。

 

『確かに旦那はいるけどさ・・・言ってる意味は理解できるけどさ・・・』

 

ココロの中で、わたしはいつもそう思っていたけれど、

カナくんの言わんとしている意味が理解できたわたしは、

それを口にすることはできなかった。

 

 

 

 

今思うと、わたしは「萌は大丈夫」って、

カナくんから言われない自分になりたかったのかもしれない。

 

もちろん離婚を決めたときは、

カナくんと別れてから2年という月日が流れていたけれど、

そして彼と再会ができる日がくるなんて、

それこそ奇跡みたいなものだと思っていたけれど。

 

それでもわたしは「萌は大丈夫」って言われない自分になりたくて、

離婚をしたのかもしれない。

 

「俺の傍に来るために、すべてを捨てて俺を頼ってきたのか」

 

「俺がいなくなったら、萌は本当に一人ぼっちになってしまう。

だったら俺が傍にいてやらなきゃ。俺が一生、傍にいてやらなきゃ。」

 

もしかしたら、わたしはカナくんからそう思われたくて、

すべてを捨ててでも、カナくんの傍にいきたかったのかもしれない。

 

 

もちろん、あのころのわたしに、そんな自覚は一切、なかったけどね。

 

 


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