熟年離婚をする心理と現実2022.04.25

こんにちは、菅野萌です。

 

実はわたし、この半年ほどで身近なひとから二組の熟年離婚の話を聞いたんです。

 

ちなみにどちらのご夫婦も70代で、どちらのご夫婦も奥さんのほうから別れを切り出したらしいんです。

 

いわゆる「嫁に捨てられた」ってヤツですね。

 

わたし自身、過去に二回の離婚と結婚式のドタキャンというバツ2.5であり、またそれらすべてがわたしの方から別れを切り出しているので、女性側の気持ちがわからないことはありません。

 

むしろ70代に入ってから離婚を決断するということは、本当に別れたかったんだろうなと思います。

 

そしてそれはそう思わせた旦那側の責任であるので、捨てられた旦那さんがかわいそうだなんて微塵も思いませんし、もっと言うならば、それがお前の生き様なんだよくらいにしか思いません。

 

基本、女が別れを告げるのは200%男が悪い。

 

 

でもね、現実のわたしはまだ50代に入ったばかりなので、70代に入って離婚をするという気持ちは正直、よくわかりません。

 

わたしの感覚でいうと、晩年をひとり寂しく過ごさないために、またその相手が誰でもいいわけではないからこそ、早め早めの選択で、わたしは離婚をしてきたわけです。

 

むしろ熟年離婚をしたくなかったからこその離婚。

 

真に生涯をともにできる相手と出会いたいからこその離婚。

 

もちろん、そこには子どもの有無も関係してきますから、わたしに子どもがいなかった(つくらなかった)というのは大きな要素です。

 

ですが、お子さんがいる場合、子どもが成人するまでは・・・というのを差し引いても、70代に入っての離婚は子どもの有無を超えたものがあると思うのです。

 

おそらくそこには「死」がリアリティをおびた現実が見えてきて、「残りの人生、このまま終わるなんて冗談じゃない」という想いが少なからずあると思うのです。

 

あくまでも想像の範囲ではあるのですが。

 

 

先程も書いたように、わたしの感覚でいうと、70代で離婚をするって、ふつうの感覚じゃない。

 

「まぁいろいろあったけど、なんだかんだでここまで一緒にきたんだから、このまま最期まで一緒にいよう」と思うのが、ふつうの感覚。

 

それを超えて離婚を決断するというのは、もう本当に嫌なんでしょうね、旦那さんと一緒にいることが。

 

そして、そういう想いは年齢を重ねて風化するなんてことはなく、むしろ死が近づくことによって、より強くなるものなのかもしれない。

 

 

でも現実問題、どうせ離婚をするのなら、もっと早くすればよかったのにと、わたしは思ってしまう。

 

まぁなかなかできない現実があったのかもしれないけど、でも70代に入ってから離婚をするって、かなりパワーがいるし、やっぱり若いときの離婚よりもいろいろ大変だと思う。

 

それこそ住む場所ひとつとっても、老人の一人暮らしが部屋を探すのは本当に大変。

(実際、話を聞いたかぎりでは、やっぱり大変そうだったし、もしわたしが大家さんだったら、老人の一人暮らしに部屋を貸したいなんて思わない)

 

そう考えると、結論を先延ばしにしてもいいことなんてひとつもないし、どんなに遅くとも50代のうちには白黒ハッキリつけておかないと、のちのち「こんなに大変な想いをするなら、もっと早く、ちゃんとケジメをつけておけばよかった・・・」と後悔することも十二分にあり得るな、と思いました。

 

それにしても、いまの70代はアグレッシブ!!

 

 

 


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