こんにちは、菅野萌です。
いまわたし、NHKで放送されている「正直不動産」というドラマを観ているんですが、先日、そのドラマの中でとてもこころに響く言葉があったんです。
それは山下智久さん演じる永瀬財地が、結婚について祖母から言われたという言葉で
【この人なら一緒に暮らせそうと思う人と結婚するのではなく、この人がいないと生きていけないと思う人と結婚しなさい】
というものなんですが、過去に二回の離婚と結婚式のドタキャンというバツ2.5のわたしのこころには、かなり響くものでした。
というのも、わたしは過去の3人の男性に対して、まさに「この人となら一緒に暮らせそう」という基準で結婚という選択をしたからです。
逆に言うと、「この人がいないと生きていけない」なんてカケラも思っていなかったのです。
そしてそれを当時のわたしは、賢明な選択だと思っていました。
その結果、バツ2.5という身上になったわけですから、賢明どころか愚かな選択をしたということにほかならないのですが。
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よく結婚と恋愛は別だと言いますし、実際そのとおりなんですが、それは好きな人と結婚することが前提になければ、やっぱりいろいろおかしなことになるんですよね。
「結婚相手を条件で選ぶ」なんてのはその典型で、もちろん結婚生活を成り立たせるための基盤は大切ですし、必要なものなのですが、気持ちより先にソレがきてしまうと、その条件が崩れたとき夫婦関係が破綻するのは、ほんとうによくある話です。
長い人生、最初に思い描いたとおりの結婚生活が続くなんて、ほぼほぼ不可能なわけで、人生のさまざまな変化をともに乗り越えていけるのは、やっぱり相手に対する気持ちがないとむずかしいんですよね。
実際わたしは、そうした気持ちが相手に対してなかったから、結果バツ2.5という身上になったわけで。
だからこそ、この言葉がとてもこころに響いたんです。
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人間、いろんな「好き」がありますから、こころのなかに好きな人が多くいることは不思議なことではありません。
たとえ結婚をしていても、気持ちのなかで配偶者以外のひとを想うことも、長い人生のなかではあるでしょう。(行動に移すかどうかは別として)
けれども、「この人がいないと生きていけない」と思う相手は、そうそう出会えるものではありません。
仮にそう思ったとしても、それは愛情ではなく、相手に対する執着であることも、現実にはよくある話です。
そしてたぶん、もしそう思う相手と出会った場合、おそらくそれはどちらか片方がそう思うのではなく、互いに相手を必要としあう関係だと思うのです。
たとえその過程が山あり谷ありの、でこぼこ道であったとしても。
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わたし自身は若かりしころから結婚に対して歪んだ考えを持っていたので、過去に失敗ばかりを繰り返してきました。
けれども、この言葉を聞いて、ようやくハッキリわかったのです。
わたしが結婚すべき相手は、いまの彼なのだなと。
過去にさんざん回り道をして、失敗を繰り返してきたけれど、そのおかげでようやく結婚の本質に気づけたのだなと。
この言葉は、わたしのなかにあった迷いや雑念を払拭してくれました。
それはモヤのかかった霧が晴れたように、わたしの心に大きな光を与えてくれたのです。