さて紫微斗数の命盤には13番目の宮として
身宮(しんきゅう)というものがあります。
この宮は単独では存在せず、生まれた時間によって決まります。
これをもう少し詳しく説明しますと、
「命宮」 「夫妻宮」 「財帛宮」 「遷移宮」 「官禄宮」 「福徳宮」の
6つのうち、どれか一つが、その人の「身宮」ということになります。
この身宮については流派によって、さまざまな見解がなされていて、
身宮を重視する流派もあれば、ほとんど主置きをおかない流派もあり、
このへんは四柱推命と同じで「何が正しい」というものはなく、
紫微斗数を使う人それぞれの感性や感覚で決まってくると思います。
ちなみに一般的にいわれている身宮の特徴としては
「命宮は先天運で身宮は後天運」
「人生後半(40代以降)は身宮が命宮に変わっていく」
「命宮の分身」「人生の最終目標」「人生の課題」など
さまざまな諸説があり、どれが正しいのかはわたしにもわかりません。
ただ命盤と実際に存在するその人自身を照らし合わせてみると、
「身宮がある宮に重点を置いた人生を送るようにすると、
その人の良さが最大限に生かされる」と、わたしは感じています。
これをかんたんに説明しますと
「命宮が身宮な人は、とにかく自分自身のために頑張り、
全力投球していくと、その人の持つ良さが最大限に生かされる」
「夫妻宮が身宮な人は、結婚生活や配偶者との時間を
大切にしていくことで、その人の持つ良さが最大限に生かされる」
「財帛宮が身宮な人は、とにかくお金を稼ぐことに頭を使って
行動していくと、その人の持つ良さが最大限に生かされる」
「遷移宮が身宮な人は、積極的に人と会って話をしたり、
家にこもらずいろんな場所に出かけたりとアグレッシブに動くことで、
その人の持つ良さが最大限に生かされる」
「官禄宮が身宮な人は、とにかく一生懸命働き、文字どおり
仕事に生きることで、その人の持つ良さが最大限に生かされる」
「福徳宮が身宮な人は、仕事やお金を稼ぐことよりも、
自分の好きなことに没頭した趣味人として生きることで、
その人の持つ良さが最大限に生かされる」
ということになります。
これはあくまでも、わたしが自分自身も含めて、
いろんな人たちを命盤と照らし合わせてみて感じたことなので、
これこれこうだからこう!という学説的な理論や理屈はないんですが、
わたしは命盤と実際に生きている人たちをみていてそんなふうに感じます。
そんな謎が多い神秘的な身宮を知ることも、
ご自分が何に重点を置いて生きていくべきなのか・・・という
一つの指針になるかもしれませんね。
完全マスター 紫微斗数占い (The series of Perfect Master)
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。