さて、これでひととおり宿曜の要ともえいる、
人間関係についてのかんたんな説明が終わりました。
次は一つ一つの宿のかんたんな説明に入ろうと思うのですが、
その前に少しだけ、宿の出し方について説明しようと思います。
宿曜のもっとも優れた点(というか使いやすい点)は、
その人の生年月日さえわかれば使える占術だということです。
ここから少し難しい話になりますが、
その人の宿を出すには生年月日をいったん旧暦に直し、
旧暦から導き出された月日を宿曜の暦に当てはめて宿を出します。
ただし宿曜の暦は1日(新月)の宿と15日(満月)の宿があらかじめ
決められていて、そこから順番に宿を埋めていくように作られているため、
どうしても月の変わり目に宿がダブる日が出てきます。(30~1日にかけて)
これは実際の月の運行を考えた場合、かなり不自然なつくりといえるんですね。
そのため西洋占星術のホロスコープから、
その人が生まれた日の正確な月の位置を知り、
月が位置する星座も一緒にみた方が、人間関係も含め、
より正確な、その人の本質や性質をみることができます。
これも厳密に言えば、生まれた時間がわかった方が
正確な月の位置が把握できるのですが、たとえわからない場合でも、
その日の真ん中(正午)を生まれ時間と仮定し、
そこから導き出される月の位置を参考に月の星座をみます。
(生まれた時間が不明で、月が星座の境目あたりにある場合は、
どちらの星座に属するかわからないため、またがった2つの星座の意味をみます)
そうすることで、その人の宿をみたときに、よりその特徴が浮き彫りになってきます。
つまりそれだけ月の星座と宿曜の宿は、密接な関係にあるということなんですね。
ですから、それぞれの星座が持つ特徴や性質と、
それぞれの宿が持つ特徴や性質の両方を考慮すると、
必然的に宿曜の深みは増すことになり、
単純に「安壊の関係だから怖い」などと、
イタズラに恐怖心をあおる必要はなくなってくる、ということなんです。
また厳密に言うと宿曜では古典的十二宮を使用していて
(たとえば、おひつじ座は白羊宮、おうし座は金牛宮など)
現在の星座とは、まったく別なものだとされていますが、
実際の人の性格をみる場合、西洋占星術の12星座と照らし合わせた方が、
実際には「使える」し、「当たり」ます。
ですから宿曜の判断の精度を上げるためには、実は12星座の知識が必須なんですね。
こうした宿と12星座の関係性を踏まえた上で、
次からそれぞれの宿のかんたんな説明をしていきます。
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